上海でのその他の昆虫採集(初夏~秋)

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 2019年の100日間にわたる上海での昆虫採集を通じて、カブトムシやクワガタのようなメジャーで子供に人気がある虫だけでなく、様々な昆虫や生き物をつかまえた。今回はその一部を紹介する。

 

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上海で採れたクマゼミ

上海では、クマゼミ、ミンミンゼミ、ヒグラシ、ニイニイゼミなど、7月下旬から9月中旬にかけていたるところで採ることができた。日本でよく見かけるアブラゼミは一度も見かけなかった。

セミの大合唱はオスによるもので、メスを呼ぶために鳴いていると小学生の息子から教わった。

 

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上海では、オンブバッタ、クツワムシ、クビキリギス、コオロギ、マツムシなど夏から秋にかけて採ることができた。 

ちなみに、上海では、虫とりや昆虫飼育をする慣習はないが、例外として、夏になると、街角でキリギリスを売っている姿をよく見かける。自宅でキリギリスが鳴く声を楽しむらしい。
 

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上海浦東の近隣の公園で、今年は一つだけみつけたオトシブミという甲虫が葉っぱで作ったゆりかご。息子曰く「人間にはできない高度な技術で、オトシブミは葉を巻いている。中にタマゴが入っている」などと言っている。

ちょうど、オトシブミのゆりかごを拾っていたときに、地元のおばあちゃんから話しかけられた。ちなみに、中国では、子供連れだと満面の笑みで話しかけられることが本当に多い。「元気だねー、かわいいねー、日本から来たの?」など。虫とりなんてしていたら、なおさらである。

今回も、(僕は中国語がわからないので、ほぼ推察だが)、
上海おばあちゃん「これはオトシブミが作ったゆりかごだね。私が小さい頃は、そこらじゅうに落ちていたよ。今では珍しいね。日本から来たのかい?」

僕は、「そうです。昆虫のゆりかごです。オトシブミという虫が葉を巻いて作ったそうです。息子は昆虫採集が好きです。日本から来てます。今は上海に住んでいます。」などと、つたない中国語単語とジェスチャーで伝えた。

その夜、小学校で少しだけ中国語をかじっている息子から「たぶんね、あのおばあちゃん、駅に近い公園の出口はどこ?って聞いてたよ。パパはひたすらオトシブミの説明してたけど。」などと言っていた。息子よ、その場でSpeak upが大切だ。

駅への道を聞いたら、ひたすら昆虫の説明をしてきた日本人親子に対しても、おばあちゃんは笑顔でうんうんと話を聞いてくれていた。  

その他

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もはや昆虫でも何でもないが、上海浦東の近隣の公園や近くの川では、テナガエビ、ドンコなども採れた。けっこう濁っているのだが、かなり沢山の生物がいる。
 

夏が終わると、クワガタやカブトムシのような虫も少なくなり、昆虫少年の息子にとって、やや寂しい時期に突入する。 

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最近息子は、アサギマダラという海を越えて長距離を移動するチョウが、日本から上海に飛んで来ないか、ずっと空を見上げて待っているとのこと。上海にそのチョウが飛んで来るかどうかは定かではないが、秋冬にかけて、また一つ楽しみが増えたようだ。

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