海外(マレーシア コタキナバル)での昆虫採集では、モーレンカンプオオカブトやガゼラツヤクワガタ、サイカブト、ヒメカブト、ヘビトンボ、アリジゴク、名前がわからない大カミキリ、黄金色に輝くコガネムシなどを捕まえることができた。
今回は、上海を離れて、マレーシアのコタキナバルでの親子での昆虫採集について記したい。
マレーシアのコタキナバルでの昆虫採集は、現地日本語ガイドでのツアーが充実しており、小学生の息子と私の2人で、2日間連続で申し込んだ。妻も誘ったが「なぜわざわざ海外まで行って虫を捕るのか?」と微塵の迷いなく参加を見合わせた。
現地時間の午後2時30分に、昆虫採集ツアーの現地ガイドさん(日本語ペラペラ)が宿泊先のホテルまで迎えに来てくれた。今回は他のご家族3組が乗り合いしていた。
ちなみに、現地ガイドさんの話では「昆虫採集ツアーに申し込むのは99%日本人。日本人は変わってるよね。」ということで、やはり5月のゴールデンウィークや8月の夏休みがピークらしく、1日のツアーに10組以上が参加するらしい。
山道を40分くらい車に揺られ到着。日が落ちるまでの時間、標本づくりや蝶園、夜のライトトラップの場所を案内される。
まずは標本づくり。2日間連続で申し込んだ息子は、初日はモーレンカンプオオカブト、翌日はパリーフタマタクワガタの標本づくりをセレクトしていた。
上海でよく捕れるヒラタクワガタやカブトムシよりも大きく、なんかかっこいい。
その後、近くの蝶園やジャングルの中を、現地ガイドさんが日本語で説明しながら歩く。
ボルネオ島にいる昆虫の種類や特性などを丁寧に説明してくれて、その知識豊富なガイドさんに魅せられた息子は「将来は昆虫ガイドになることにする」などと言っている。
蝶園やジャングルを歩き回ったあと夕食をとり、日が落ちるまで待つ。図鑑でしか見たことがない世界の昆虫との出会いを待ちきれない息子は「新種を見つけちゃったらどうすればいいの?」などと、打ち解けた現地ガイドさんに話しかけ続けている。
いよいよ日が落ちてきた。
昆虫ツアーのメインイベントであるライトトラップである。ライトトラップとは、昆虫が光に集まる習性を利用した昆虫採集や観察の一種。
現地ガイドさんの話だと、雨の日や満月の日はライトトラップに集まる昆虫は少ないらしい。
子供たちがライトトラップまで走っていき「いたー!!!!!やばいー!!!でかいー!!!」と早速歓声が上がる。
昆虫のことを愛してやまない息子も興奮が最高潮となり、集まってきた昆虫を捕まえまくっている。
汗だくになってライトトラップに集まる昆虫観察を堪能し、昆虫ツアー終了。宿泊先のホテルに戻ったのは午後8時30分くらい。興奮冷めやらぬ息子も「図鑑で調べなきゃいけないことが沢山ある」などと言っている。
現地ガイドさんによると、ボルネオ島にはもう1箇所、別の場所にライトトラップを体験できるところがあるらしく、そこでは山の標高やジャングルの木の種類が異なるらしく、それにより更に多様な昆虫が集まるらしい。
また次にボルネオ島を訪れる機会があれば、そちらに伺ってみようと思う。
皆さんの海外での昆虫採集の参考になれば幸いです。