2019年の100日間にわたる上海での昆虫採集を通じて、オオクワガタは
オス2匹とメス1匹の通算3匹(2019年10月23日時点)採れた。
この他にも10月中旬にオオクワガタのオス1匹を見つけ、7日間にわたりしつこく毎晩
その柳の木を訪れたが、ウロの奥から彼が出てくることはなかった。上海でも、ヒラタクワガタに比べるとオオクワガタはかなり数は少ないようだ。
今回は、上海でオオクワガタが
- どこで、採れるのか?
- いつ、採れるのか?
- どうすれば、採れるのか?
について書き残す。上海での100日間の昆虫採集経験に基づくものの、僕や息子の主観的な洞察や想像も含んだ内容であること、ご承知おきいただきたい。
どこで、オオクワガタは採れるのか?
基本的には、ヒラタクワガタと同様の場所の柳の木を探索(以下参考)
小学生の息子に、ヒラタクワガタとは異なるオオクワガタ採集のコツを問うと、
「オオクワガタとヒラタクワガタは同じ柳の木にはいない。オオクワガタはものすごく神経質で、慎重。ちょっとでも足音や人間の気配がすると、すぐにウロの中に戻る」
などと言っている。
そのため、オオクワガタを見かけた柳の木では、息子はいつも以上に慎重な足取りで距離を詰めていた。僕が不用意に話しかけたり足音を立てたりするものなら、激オコの表情とともに「パパのせいで、しくじった」などとずっと罵詈雑言を言い続けている。
いつ、オオクワガタは採れるのか?
上海でのオオクワガタ1匹目は、6月1日に採れた。昼間12時くらいに家族でランチに行く最中に、柳の木を見ていると、ウロに自ら挟まってバタバタしているところを偶然発見した。
初めて見たときに「大きなヒラタクワガタだね、やったね!」と僕が息子に話しかけると、「は!?これヒラタじゃないよオオクワだよ。アゴのギザギザの形が全然違うじゃん(常識でしょ、パパ大丈夫?)」などと息子が興奮気味に言っていた。
これまでの僕の30数年の人生で、あのクワガタのギザギザがツノではなくアゴであることは初めて知ったが、それは息子にはふせておいた。
また、僕にはメスのオオクワガタとヒラタクワガタは見分けがつかないが、息子曰く「線が縦にきれいに入っているかどうか。入っていればオオクワガタのメス」と見分けるらしい。
この他の2匹は9月中旬に採集できた。あまりに採集母数が少ないため、オオクワガタを採集しやすい時間帯まではわからないが、来年も引き続き検証したい。
どうやって、オオクワガタは採れるのか?
オオクワガタ採集の持ち物は、以下の通り。基本的にはヒラタクワガタと同装備。
- 軽くて2メートルくらい伸縮する虫網(木の高い位置に虫がいることも多い)
- ウロからクワガタを追い出すピンセット(樹皮やウロを傷つけないように)
- ウロの奥まで照らせるように焦点を絞れるライト(夜道は暗いから万全を)
- 虫かご(友達に虫を見せたがるので、中が見えているケースがよい)
息子にとって「オオクワガタは日本では絶滅危惧種に指定されている希少な昆虫である」という認識があるらしく、上海で採れたときはとても喜んでいる様子だった。
現在でも採集したオオクワガタ3匹を息子が飼育している。産卵木や菌糸ビンなるものをタオバオで購入して産卵にチャレンジしているが、こちらはまた別の機会に。
上海でのオオクワガタ採集の一助になれば幸いです。 上海にいらっしゃる機会があれば是非!
<世界80都市>日本語ガイドの海外ツアーならタビナカ (PR)